SNSで見かけた良さげなワインを紹介するコーナー「庶民のワイン研究調査&報告」も今回で3回目。実は普段のテイスティング日記より記事更新に労力がかかるので、妥協しそうになっておりましたが、本日滑り込みセーフで情報収集できました。
テーマは「ピノ・ノワールで松竹梅」。実勢価格千円以下から貴族価格までの3本揃えましたので、幅広い層に刺さるピノ・ノワールが見つかるはずですよ!
梅代表のピノ・ノワールはこちら
シー リッジ ピノ ノワール 2016
SEA RIDGE Pinot Noir 2016
参考小売価格:1000円
産地:アメリカ/カリフォルニア/ナパ&ソノマ
品種: ピノ・ノワール/プティ・シラー/マルベック
購入元:神田上州屋のそば、黄色いお店ナナメ向かいのワイン屋さん
インポーター:?
情報提供者:しーさ〜さん
何気なしにパトロールしていて見つけた衝撃的ツイート。
980円だっていうから買ってみたら大当たり!普通に5千円台だよって言われても信じる美味さでした。安ワイン特有の頭痛が来ない。まずカリフォルニア産ピノノワールがアンダー千円ってのがあり得んす。神田上州屋のそば、黄色いお店ナナメ向かいのワイン屋さんで買いました。神田まじ神。 pic.twitter.com/WFwLFygQkB
— しーさ~ (@3xyaFYOinPbUemU) December 5, 2020
まれに2千円ぐらいのワインで体感5千円クラスに出会うことはあるのですが、まさかの千円以下で5千円クラスの満足度と来れば見過ごすわけにはいけません。
ワイン関係者でも愛好家でもないとご謙遜されているしーさ〜さんですが、低価格ワインにありがちな頭痛現象を鋭く突っ込んでいるので、並の安ワインで無いことは確か。
カリフォルニアのピノ・ノワールと言えば、以前Podcastでも登場した「セブンイレブンの田崎ソムリエ監修ワイン」がトラウマレベルでしたが、このワインで克服できそうな予感がします。
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竹代表ピノ・ノワール
エティエンヌ・ロディエ ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2016
Etienne Rodier Bourgogne Pinot Noir 2016
参考価格:1500円ぐらい
産地:フランス・ブルゴーニュ
品種: ピノ・ノワール
購入元:ヴェリタス(楽天)
インポーター:?
情報提供者:youichitterさん
まず目についたのが、ブルゴーニュワインで1500円という狂気とも言える価格。そして例外なく低価格ブルゴーニュワインは地雷故に、当研究所では敬遠しているのですが、このキレイなコメントを読んでいると自分の知見の狭さに反省一色です。
香立ちは弱め。樽っぽいがよく分からん。色は透明感のある赤~茶。好み。味わいの第一印象はクリア→ほんのり赤系の果実感。シャープな酸味にスルスルと美味しく飲めると同時に、なんか硬度高い水を飲んでるかのように、育った環境の主張みたいなもんはある。終盤は結構オイリーでナッツ。糖度は控えめ。果実感は複雑で良い意味で地味。酸味は豊かっていうか、ミネラリーで豊富。楽天ベリタスのワケ有り8800円シリーズの1本。何円か知らんが個人的には当たり。終盤のオイル感にびっくりしたので、開栓タイミング次第では別モン。これ1500円未満のワインなんか知らんかったわ。うめえ。15000円のウイスキー買うより、これ10本買ったほうがいいわ。でも10本飲むにはちょい淡白すぎるなぁ。まぁ次セットに入ってたらラッキー当たりみたいな感覚やね。まぁお値段以上の味わいあった感謝感謝。料理も美味かった最高やわ。このワイン3000円級以上やろ、それがワケ有り価格になってるだけや! と思いきやそうでもない感じw 個人的には甘えのない妥協感のない、クリアで酸味の立ってるピノは大好きなのでOKOK!
https://twitter.com/youichitter/status/1337368755731460097
突起すべき目についたポイントは、
「15000円のウイスキー買うより、これ10本買ったほうがいいわ。」「このワイン3000円級以上やろ、それがワケ有り価格になってるだけや! と思いきやそうでもない感じw 個人的には甘えのない妥協感のない、クリアで酸味の立ってるピノ」
の部分。
正直な所、1.5万円のウイスキーがどれぐらいの幸福をもたらしてくれるのかは未知の世界ですが、ワインに置き換えると「特級畑」価格。
当研究所でもよく比喩する、〇〇が何本かえる!ですが、場面によりけりなので一概に比べるのはナンセンス。しかし、金銭的事情を踏まえると庶民には圧倒的に量を多く飲める安い方を選んで間違いないでしょう。
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松代表ピノ・ノワールはもちろん自然派の彼
ラ ペペ アルボア レ ボット ルージュ 2016
Les Bottes Rouges 2016
参考価格:6000円前後
産地:フランス・ジュラ・アルボワ
品種: ピノ・ノワール
購入元:?
インポーター:?
もうね、ジュラ地方ってキーワードだけでも刺さるのに、「アルボア」なんて小区画ネーミングが入っちゃってると、ワイン好きからするとズキューンなんですよね。
森の中で深呼吸、
https://www.instagram.com/p/CHDILCvHzyi/
どこからか香るけむり、
上品な濃いチェリー感。夏から秋に変わるときに季節を感じながら少し冷やしめで飲みたい。
美味しすぎます。優しく喉を通過する。
なんせ森の中で深呼吸できますからね。移動費考えると5千円で森に瞬間移動できる事を考えるとむしろ安いのではなんて思っちゃいます。
普段ワインの購入にリピートはない池本家なのですが、このワインに関してはまた買いたくなる程の衝撃らしいです。ただ、買って残しておいてとお願いした所、安売りで買ったから今の価格では買えないと言われた次第。さていくらで買ったのでしょうか、、、
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ちなみに来週のポッドキャストは池本さんが渾身のブルゴーニュをブラインドでチャレンジ。果たして、「渾身」ってキーワードにふさわしい味わいなのか、忖度抜きで答えてもらってますよ。
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