カッシェロ・デル・ディアブロ ビーライト ロゼ
Casillero del Diablo Belight Rose
参考小売価格:1645円
産地:チリ
品種: 不明
購入元:Amazon
インポーター:メルシャン
今日は、スーパーで豚肉のしゃぶしゃぶ用スライスが三割引。迷わず購入し、夕食は冷しゃぶに決定。その流れで、ワインセラーを物色しながら、冷蔵庫ではなく「セラー」から選ぶという贅沢な日常に小さな悦びを感じつつ、手に取ったのがこちら。
「カッシェロ・デル・ディアブロ」のロゼワイン。あの“悪魔の蔵”から登場した、昨年リリースされたばかりのロゼです。公式情報によると、使用品種は非公開。ワイン業界における“秘密主義”もここまで来たか、と妙な興味もそそられます。
昨日はタヴェルのロゼをかなり冷やして飲んだところ、香りが閉じてしまっていた反省を活かし、今回はやや高めの15度でスタート。グラスに注ぐと、淡く繊細な色調。香りはというと、最初にふわりと立ちのぼるのは、どこか消毒液を思わせる苦みのニュアンス。しかしこれはネガティブというより、グレープフルーツの皮や白い綿のような苦みに近く、次第に桃のような柔らかな果実香も立ち上がってきます。
フルーティーな香りに反して、口に含んだ瞬間「ん?苦い?」と一瞬たじろぎます。温度が高いぶん、味わいの輪郭がぼやけがちではありますが、それでもこの価格帯のロゼにしては、どこか“引っかかる”感触があります。甘さと酸味が紙一重のところでせめぎ合い、まるでジャスミン茶のような、誰にでも迎合しない芯のある個性。
ちなみにこのロゼ、Amazonでは常時タイムセール価格で販売されており、送料込みで1,000円ちょっと。冷蔵庫にロゼの在庫がないとき、急な「ピンク欲」に対応できる一本としてストックしておくと便利かもしれません。