朝日町ワイン 山形マスカットベーリーA
参考小売価格:1437円
産地:山形
品種: マスカット・ベーリーA
購入元:アマゾン
製造元:朝日町ワイン
日本ワインの生産者さんって自社サイトで販売してる所が多いけど、わざわざサイトに個人情報入力して買おうと思わないのが現実。というか、むしろどんなワイナリーがあるか知らないし、情報を取りに行ったとしても購入動機には繋がりにくい。
私が買おうと思うワインはズバリ「安い」が理由。しかし、ワイナリー直販から買おうとすると、送料がネックになる。そりゃそうだ、例えばこのワイン、山形から四国までワインを1本送ろうとするとワイン代以上の費用がかかる。
そういった意味でAmazonで取り扱いがあるだけで、「認知」できるし、やすいから買うというフックが生まれる。
このワインがまさにそうだ。
プライムセールで1100円送料込み。ありえない、あり得ない価格だ。
正直な所、もう味なんてどうでもいい。千円で日本ワインが飲めるなら飲んでみたい。
そんな思いで購入したが、いざ飲んでみると「あっ、やっぱりww」と思った。
もっさりしてて、エグみのある甘さは海外ワインにはない素朴感がある。
マスカット・ベーリーAを苦手にしてる人が嫌悪するタイプ。もう二度とマスカット・ベーリーAなんて買わない。何を隠そう私自身がずっとそう思っていたからわかる。
そう「思っていた」つまりは過去形。
「あっ、やっぱりww」と感じたとは言っても、買って後悔などしていない。むしろ完全勝利だ。
低価格輸入ワインのコントロールされた洗練された量産的味わいでなく、「朝日町ワイン 山形マスカットベーリーA 」という味は、チリやカリフォルニアでは絶対に模倣できない(模倣しようとしない)日本人好みのワインだ。
輸入安ワインが形の整ったフルーツなら、このワインはぬか漬けのようなもの。
「あっ、やっぱりww」を10回ぐらい経験すれば分かるだろう、マスカット・ベーリーAの良さというものが。
端的に言うと「日本の食卓」にマッチするワイン。
今回は筑前煮をあてがってみた。醤油ベースの味と同調し、鶏肉のジューシーな要素や根菜の土っぽさと調和する。そして、驚くべきことに箸休めの副菜「タコの酢の物」と合わせても違和感がないではないか。
送料込み千円で山形からこのワインが来るって凄い。でもそう考えると、ドイツとかスペインから来たワインを500円で飲めるのってえげつない。
つまり日本のインポーター凄い、Amazonすごすぎるということ。
値上がり、円安と不安要素はたくさんあれど、日本の商社や大手で戦ってる人たちのお陰で安く美味しいワインが楽しめるのである。