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フランスその他

「殿堂入り庶民のワイン」安くても良いワインはあるんです。

1885 ルイーズデュボアカベルネ・ソーヴィニヨン 2017 750ml1885 LOUISE DUBOIS Cabernet Sauvignon

参考価格:690円

購入価格:656円(まとめ買い割)

産地:フランス

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

購入元:リカオー(地元の酒屋)

インポーター:株式会社ルミノ・ヴィーノ

高いワイン(2千円以上)は美味しくて当たり前。

しかし、庶民がなまじ高いワイン(2千円以上)を飲もうとすると、予習や復習、体調、料理とのペアリングに必要以上に神経をつかい、1本抜栓に体力と気力が必要なのも一つの懸念材料。

そうです。安価なワイン最大の魅力は、気負わず飲めるところ。

このワインは、まさに、

「あー、なんか、ウンチク調べんながら飲むのかったるいなぁ」クルクルポンッ

家で100グラム200円の輸入ハラミを、ホットプレートで焼きながら飲んで、マリアージュ成立。

純粋に果汁味だけで勝負してくれるオーガニック的アロマ。さすがフランスといったところか、化粧っ気を感じさせないナチュラリーなカベルネ・ソーヴィニヨンに、前回味わった同シリーズのピノ・ノワールさえも凌駕させる。

ドライハーブ、すみれ、チェリー、かすかに黒胡椒。

軽いアタックに、コクがない味わいで熟成感や複雑性はないですが、。安価な早飲みタイプにありがちな水っぽさは皆無。

そんなものは存在しませんが、「ボルドーヌーボー的」なニュアンス。

ボルドーでもメドックやサンテミリオンとはまた違った、グラーブ的な立ち位置。

思わず、こんな安くていいの???

と胸の中で語り続けてしまいます。

最初に同シリーズのシャルドネを紹介したときは、大量に売れ残ってて同情心で購入したとお伝えしましたが、前言撤回。

リカオーのバイヤーさんが本当に自信をもって大量仕入れしている、看板的ワインの立ち位置だと確信。

普段新世界カベルネ・ソーヴィニヨンに慣れている方は、全く違う品種に思えるほどスッキリしていて、思わず肩透かしをくらうかもしれませんが、バランスは綺麗です。以前紹介した「コノスルリゼルバ」もあっさりしていましたが、コノスルは人工的ワインといった意味で、今回のワインは全く別の味わい。

価格並みとか、安いからといった言い訳はしません。若干残る酸味に賛否が別れる懸念はありますが、庶民のワイン研究所太鼓判のワイン。

販売サイトコメントの複雑性には「?マーク」がつきますが、そんなものはご愛嬌。

全「安ワイン愛好家」の皆様に是非ジャッジしていただきたい、1本でした。

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。