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アルゼンチン

世界初の「白マルベック」に出会う ― トリヴェント飲み比べ最終章

トリヴェント リザーブ ホワイト マルベック

Trivento Reserve WHITE Malbec

参考小売価格:1957円

産地:アルゼンチン

品種: マルベック

購入元:Amazon

インポーター:メルシャン

7種類にわたるマルベック飲み比べも、いよいよ最後。締めくくりは、アルゼンチンを代表する名門ワイナリー「トリヴェント」の一本です。トリヴェントは、理想的なマルベックの産地とされるウコ・ヴァレーとルハン・デ・クージョに約1,700haもの畑を所有し、そのテロワールを映し出す洗練されたワインで世界を魅了してきました。

中でも「リザーブ・マルベック」は、著名評論家ティム・アトキンMWからBest Value Red Wine of the Year 2021の栄誉を受け、ヴィーガン認証まで取得するなど、実力と革新性を兼ね備えています。

そんな造り手が送り出したのが、今回の主役――世界で初めてリリースされた「白ワイン・マルベック」です。黒ブドウから造る白ワインには何度か出会ってきましたが、シャンパーニュのピノ・ノワール以外では「やはり白ブドウ由来の白ワインの方が…」と思ってきたのが正直なところ。それでも今回は、美味しさへの期待というより、「一体どんな味なのか」という好奇心の方が勝りました。

グラスに注ぐと、色調は驚くほど透明に近く、皮を丁寧に取り除いて造られたことが伝わります。ジンやウォッカ、日本酒と並んでも違和感のない澄み切った輝きです。香りは青りんごにハーブ系のニュアンス。ひと口含むと、思わず「んっ、イタリアワイン?」と連想。トレッビアーノのような酸味とほろ苦さを持ち、果実由来の素朴な風味がストレートに届きます。

酸味と苦味が寄り添う個性的なスタイルは、まさに“白マルベック”という未知の領域。飲んだ瞬間に「これは今までにない味だ」と確信できる一本でした。話題性もさることながら、マルベックという品種の新たな可能性を提示する挑戦作として、記憶に残る体験となりました。

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庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com