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チリ

デビルライン×チーズで楽しむ、大衆ワインの変身劇。

カッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ・カルナバル スペクタキュラー カベルネ

Casillero Del Diablo Devil’s Carnaval Spectacukar Cabernet

参考小売価格:1800円

産地:チリ

品種: カベルネ ソーヴィニヨン85%、シラーズ8%、カルメネール7%

購入元:Amazon

インポーター:メルシャン株式会社

Amazonセールで購入していた「カッシェロ・デル・ディアブロ」の新シリーズ、《デビルライン》。L’Arc~en~Cielのhydeさんがブランドアンバサダーを務めていることでも話題となった一本です。ネームバリューも手伝って「まあ、外すことはないだろう」と買ってみたものの、ずっとセラーで眠らせていました。理由はひとつ。濃い赤ワインは、飲むタイミングがとにかく難しい。

とくにこのワイン、アルコール度数は13.5%。大衆価格帯のワインでこれを超えてくると、飲み方を誤れば翌日頭が痛くなることもあります。水をしっかり挟みながら、ゆっくり2時間かけて味わえば問題ないのですが──現実は、そんな理性的に飲める保証がない。そういうものです。

しかし今回は、チーズアソートを半額でゲットした幸運に背中を押され、ついに抜栓。というのも、濃い赤ワインはチーズと合わせると「化ける」からです。

子供の頃に感じた、あんぱんとコーヒー牛乳の組み合わせ。あるいは、和菓子と抹茶に心を和ませる年配の方々。異なる要素同士がぶつかることで、逆に調和が生まれる。チーズの濃厚でクリーミーな脂肪分が、デビルラインのバニラやチョコを思わせる濃いフレーバーを中和し、全体をまろやかに包み込むのです。

単体で飲んだときは、やや毒々しい印象も否めませんでした。たとえるなら、「インスタントコーヒーにクレープを溶かしたような」重たさ。しかしチーズを口に含むことで、まるでスターバックスのフラペチーノに化けたかのような“ご褒美感”が立ち上がります。

しかも価格は、セールでワインが1,147円、チーズが約300円。たった1,500円弱で、週末の夜を極上のひとときに変えてくれるのですから、やはりペアリングの力は侮れません。


【生産者情報】

カッシェロ・デル・ディアブロ(Casillero del Diablo)は、チリ最大のワイン生産者「コンチャ・イ・トロ(Concha y Toro)」社が展開するブランドです。創業は1883年。自社畑の広大な敷地と、アンデス山脈からの雪解け水による灌漑により、チリの風土を活かした安定した品質のワインを世界に供給しています。

「カッシェロ・デル・ディアブロ(悪魔の蔵)」という名前の由来は、かつて自社ワインを盗まれた創業者が“この蔵には悪魔がいる”という噂を流し、盗難を防いだという逸話から。この伝説をマーケティングに昇華し、いまや世界140か国以上で愛されるグローバルブランドへと成長しました。

「デビルライン」はその中でもややプレミアム寄りのシリーズで、力強く濃密な味わいを特徴としています。デイリーワインの枠を超えた一本として、印象に残ること間違いなしです。


次回は、これに合う「料理」とのペアリングも試してみたくなりますね。濃い赤ワインは難しい──そう思って敬遠していた方にこそ、チーズとの組み合わせから入門してみていただきたい一本です。

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本日の組み合わせ

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com