和食との相性抜群の甲州。その真価はいかほどに。
100人の評論家が揃って口を揃える、「日本食には日本のワイン」。以前試した、グランポレール甲州 でも、その「日本食には日本のワイン」の証明がされたわけですが、今回は庶民が少し背伸びした価格帯のワインです。
2000円以上するワインは、絶対に外せない気合いと気迫が出てしまうのですが、公平に評価できないポイントではあるのですが、純白の気持ちを持ってテイスティング開始。
マスカットにメロンの皮を思わせるアロマ。優しさよりは力強さを連想させる香りは濃厚でリッチな味わいを期待させる。しかし、甲州という品種の特性上、スッキリ、あっさりといったワードとは相反するインパクト。
むっ、ぬぐぐ。濃いぞ(いい意味で)。しっかりと感じるアタックは長期熟成されたシャルドネのそれを思い出させる。ミネラル感が程よくあり、刺身や魚の生臭さを閉じ込めてくれるような包容感はまさに、「日本食には日本のワイン」
刺身は白身系でなど限定した話ではなく、明太子から生牡蠣まで全てに置いてナマ食の守備範囲は広く、とても心強い1本です。
気軽に抜栓できるスクリューキャップも乙なところ。どんな料理にも対応できるユーテリティーなポジションは、冷蔵庫に必ず入れておきたいマストアイテムです。
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