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所長メモ

【収益公開】YouTube登録者1000人超えへの道のり【開設1周年】

本日4月8日は庶民のワイン研究所【庶民の晩酌チャンネル】を開設記念日である。

当初は、「庶民のワイン研究所が料理研究家を参考にして至福の晩酌をするYouTube」というチャンネル名でかじを切ったが見事に大コケ。

チャンネル登録者数は半年で300人にも満たない状況で、やり始めたことを後悔する日々とサンクコストバイアスによって撤退に踏み切れないジレンマに侵されていたのである。

完全に想定の範囲外。参戦前に立てていた計画では、チャンネル開設と同時に登録者1,000人は達成され、1年で少なくとも1万人行くだろうと安易に考えていた。

ではなぜ、そんな自惚れた事を考えていたのか。

全盛期を過ぎ右肩下がりだったとはいえ、ブログ読者は1万人を超えていたわけだし、ポッドキャストのリスナーだって5千人を超えている。エピソードによっては3千再生を超えているわけだし、視聴者さん達はそのままついてきてくれると勘違いしたのである。

振り返るとそれは当然の話。ブログ読者にしても、「庶民のワイン研究所が好きだから訪問してる」と「Googleの検索でたまたま引っかかって踏んだ」では意味合いが違う。

ましてやポッドキャストは、プラットフォーム側から推薦番組として取り上げられれば、内容が伴っていなくてもとりあえず再生はされるのである。

そもそも何故、YouTubeに参戦したのか。

ブログにしてもポッドキャストにしてもオワコン化していたからではないのか。

ワインコンテンツという性質上、読者やリスナーのワイン知識が高まってくれば「なんかこいつ違うよな」と思われるのは当然のこと。生き方や考え方に共感してもらえていたのではなく、ワインの知識補完として利用してもらえていたのであれば卒業されるのは致し方ないと言える。

ただ、それを招いていたのは自分自身の若さ故の過ち。

ワインに限らず、愛されている番組はずっと愛され続けているわけだし、面白いブログであれば読まれるという本質を理解できていなかったのである。

要するに他のプラットフォームで敗北したコンテンツがYouTubeに逃げてきたからと言って成功するわけないと。

それでも100人ぐらいの方は登録してくれ、面白いと励ましてくれた方もいた。

本当にありがたい話である。

そういった意味では「高評価ボタン」や「肯定的なコメント」というのは、お金だけじゃない報酬であり、活動の源泉となって支えてくださったのである。

初のアンバサダー活動

投稿した動画が30本ぐらいになったときである。

お出汁の会社である「高橋商店」さんから、アンバサダー活動のオファーを受けた。

https://youtu.be/AwZj-LsxeKI

調子良い動画でも300再生、再生されない動画は3桁超えるのがやっとの状況でこんな事があるのかと驚いた。当初オファーを頂いたマーケティング担当の方は退社されたのだが、「あなたの動画は本当に面白い!」と視聴者としても応援してくれた。活動任期は3ヶ月ということで始まったが、1年経過した今でも商品提供を頂いている。

実はこれ、チャンネル開設当初から狙っていたことである。「ワインジャンル」ではどんなに頑張っても2万人ぐらいしか伸びないし、継続して再生数を稼ぐことは難しいと踏んでいた。

しかし、実はその事がYouTubeのアルゴリズムに悪影響を及ぼしていたのである。

YouTubeの仕組みにやっと気づく

YouTubeのAIは非常に優秀で、視聴者が求めている動画を見せようとする。しかし、視聴者が「庶民のワイン研究所だから見に来てくれている」だと、データが蓄積されない。

ダメ派遣男まさおや、アル兄わかさチャンネルを目指していたとしても、既存視聴者の属性が違えばYouTubeはどこにレコメンドすればよいかわからないのである。

つまり、YouTubeは最初に登録してくれた100人ぐらいの視聴者属性が非常に重要。

最初に「動画のクオリティ」ではなく、「庶民のワイン研究所を知ってる人」に届けていた為、視聴者属性と目指すべき方向のズレが生じたのである。

ましてや自分自身が自分を見誤ってたし、考え方がズレていた。

傲慢な物言いをさせていただくと、自分で自分のことをダメ男とは思っていないし、どちらかといえば意識の高い生活を送っていると自負している。つまり、ダメ派遣男まさおや、アル兄わかさチャンネルを目指していたとしても、それは嘘の自分を演じることになるのだ。

振り返れば、まこなり社長が出てきたときは非常に驚いた。

「俺の頭の中のぞいてる?」って

比べるのもおこがましいが、1,000冊を超えるビジネス書本を読んでいれば「行き着く考え方」は同じなんだなって。

それからは徹底的にYouTubeを研究することにした。自分の中での棚卸しもした。

自分が発信できること、発信したいことを「えいやぁ!」で投稿するのではなく、「これはこんな人達に届ける、こんな人達のためになる、そのために自分が発信できること」という視点で考えることにした。

つまり「タイトルから動画を作る」である。

ランキング系はバズる??

プレゼン形式第一弾「コンビニワイン」

それまでは2日で100再生がやっとだったのだが、一晩で300再生を超えた。

「あーそっち系ね」と狙いが当たったことに手応えを感じたが、ワインジャンルに特化することに関しては抵抗があった。

YouTubeメインで生計を立てるには、伸びしろに夢を感じなかったのである。

その後もダラダラと晩酌動画を辞めきれず、ワイン解説と晩酌動画を交互にアップするようになった。しかし、結果は残酷である。晩酌動画は全く再生されない。

そして、次にアップしたこちらは、すぐに500再生を超えた。

ランキング系である。

他のジャンルでも伸びている、伸びやすい企画。

またもや「あー、そっち系ね」と

ただ、視聴者さんたちも馬鹿ではない。中身のない薄っぺらなランキングを並べたところで「熱量」は生まれない。それは他のチャンネルを見た時の反面教師として、胸に刻んでいた。つまり、伸びるとわかっていても安易に手を出してはいけないと。

その後は、ランキング系を横展開しながら、視聴回数を増やしていき「ポッドキャストの人気企画をリバイバル」することでネタ切れを防ぎ、晩酌動画を辞めることにした。

それまでは既視感のある内容を発信することに抵抗があったが、昔のリスナーは既に去っていると腹をくくった。登録者にしてもそう。常に入れ替わっていくことを前提に考えれば昔の企画をこすり倒しても問題はない。寧ろアップデートされることで内容に磨きはかかる。

成長曲線

視聴者が見たいものを意識することで再生数を安定させることができてきた。月に200人は登録してくれている。しかし、一向にバズらない。YouTubeは指数関数的に伸びるなんて都市伝説だと思う。しかし、改善するところは自分でもわかっている。垢抜けないサムネ、画質、音質、上げだせばきりがない。かといって、サムネを情報商材や風にキラキラさせるのは抵抗があるし、独自性のある中身で勝負したい自己承認欲求がある。機材投資にしても最小限で戦いたい。

ただ、100本以上動画を出すと「初動で伸びる動画」と「後から再生される動画」の違いが分かるようになる。

その一方で、伸びないとわかっている動画も意外と重要だったりする。

要するにバランスだ。

それを理解できていれば再生されない動画を上げたとしても怖いものはない。

量より質を求めるというアドバイスもよく見かける。しかし、質の良し悪しは自分で偏見なくジャッジすることは出来ない。自分視点で作った最新動画は常に自分史上最高にオモシロイと思っているからである。だからといって他者の意見は煙たいものである。チームでやってる人はよく続くなと感心するし、質を担保するためには第三者の視点は欠かせない。

そういった意味で、動画を量産する方に舵を切った。質より量である。量を増やせばいつかバズるだろうと踏んだのだ(今もなおバズってはない)。

ショート動画戦略

そこからは毎日投稿をすることにした。ショート動画だ。

一旦フィードに乗れば登録者数以上の再生数は稼げる。まさにいつかバズるだろうを叶えてくれそうな魔法のツールだ。しかし、ショート動画だったとしても面白さが再生数に左右される。運だとか言う人もいるけれど、本質はロングもショートも変わらない。面白ければ再生されるし、面白くなければスワイプされる。ただ、再生数を見てしまうと一喜一憂してしまうので、ショートに関しては習慣化することで割り切ることにした。

それにワインだけを題材にすることには限界がある。やはり当初の予定通り「晩酌動画でワイン以外のアルコールラバー」にもオモシロイと思ってもらえる伸びしろは担保しておきたい。

その結果、すぐに1000人を達成することが出来た。ショートからも登録者数が増えてきたのである。「ショートで登録した人っはロングを見ない神話」というものはあるのだけれども、ショートとロングに親和性があれば心配ないと思っている。

1,000人を超えてから変わる動画投稿のスタイル

1,000人の壁を超えると、動画のスタイルは変わる。

それは、「再生されれば収益が発生する」である。

ありがたいことに私のチャンネルでは1再生1円近い。おそらく視聴者属性が30〜50代男性に偏っているので広告単価が高いのだろう。

つまり、動画を上げればお金になるのである。ショートでお茶を濁していたが、ロング動画を出せる企画があるならもう出し惜しみはしない。↓の動画なんて独自性皆無で抵抗があったが、再生されるとわかっていれば問題ない。これは仕事だ。

そういった意味で1,000人の壁を超えているチャンネルが何故動画を量産しないか理解できない。みんなお金が必要ではないのだろうか。本業で儲かっているから費用対効果が悪いと考えているからなのか。一方で私は「背水の陣」でYouTube活動を行っている。片手間で活動していないし、1日中YouTubeの事を考えている。それが苦行のフェーズは1,000人を超えたところで過ぎたし、今は毎日が楽しくて仕方ない。

ブログで始まった「庶民のワイン研究所」。私の主戦場はYouTubeです!なんてドヤるのはまだまだだし、例え10万人登録者を越えようともそんな事は言いたくない。ただ自分の好きな事、楽しいことを発信してお金を頂けるってありがたいことを手放したくない。

そのための手段としてこれからも活動を続けていくし、ここまで読んでくださった皆さんを楽しませれるように日々精進したい。

明日は初めてYouTubeライブを行う。普段台本を作り込んでるのでアドリブ喋りができるかどうか不安だが、温かい目で見守ってほしい。庶民のワイン研究所「庶民の晩酌チャンネル」一年続けてやっとスタート地点に立てた気がする。これからYouTubeを始めようと思ってる人たちにもとりあえず1年は続けようと声を大にして言いたい。例え失敗したとしてもそこで身につく知識と経験は財産なのだから。

ちなみに最初の収益はワインセット1セット分ぐらいだったと記しておく。スーパーサンクスの恩恵が大きかったこともあるが、これからは右肩上がりだと信じて邁進していく所存である。

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com