バルバレスコ ヴェッキア・ストーリア
Vecchia Storia Barbaresco
参考小売価格:4000円ぐらい
産地:イタリア、ピエモンテ州
品種: ネッビオーロ
購入元:ワインショップソムリエ(楽天)
インポーター:株式会社トゥエンティーワンコミュニティ
3月の楽天スーパーセールで購入したワインショップソムリエさんの福袋。その中に楽しみにしていた1本がありました。というのもこの福袋、「シャブリとバルバレスコ入り、1本あたり約2千円」という謳い文句だったのです。このワイン目当てで購入したと言っても、過言ではありません。
2千円で手に入れたとはいえ、バルバレスコはれっきとした高級ワインです。正直、同価格帯ならブルゴーニュ・ピノ・ノワールよりも、バローロやバルバレスコのほうが私好み。このあたりのワインが好きになるのは、ワインに深くハマっていくうちに自然と訪れる感覚かもしれません。
ちなみに、バローロとバルバレスコはイタリア・ピエモンテ州でネッビオーロ種から造られる銘醸ワインです。バローロは「ワインの王」とも称され、力強く重厚なスタイル。一方のバルバレスコは「ワインの女王」と呼ばれ、よりエレガントで繊細な魅力を備えています。どちらも長期熟成に耐えるタンニンと酸が特徴ですが、バルバレスコの方が熟成が早く、若いうちから楽しめるのもポイントです。
さて、そんな1年ぶりのバルバレスコを、ロールキャベツを食べるタイミングで抜栓しました。色調は美しいオレンジがかった淡い紫。このニュアンスある色合いがたまりません。香りは赤い果実を中心に感じたものの、初手では奥に潜む複雑さまでは捉えきれず。しかし、これこそが高級ワインの醍醐味。時間とともに真価を発揮するものなのです。
実際、抜栓直後の味わいはただ酸っぱく、渋みが強いだけで、取っつきにくい印象。しかし、グラスに注ぎ、20分も経てば、刺すような酸味と収斂するタンニンが次第にまろやかに変化。口当たりが柔らかくなり、「大人の味」として楽しめるようになります。例えるなら、カカオ85%のチョコレート。好きな人にはたまらない一方、初心者には少々修業が必要な世界です。
ロールキャベツとの相性も絶妙でした。デミグラスソースとの組み合わせで、ワインも料理もお互いを引き立て合う理想的なマリアージュに。ネッビオーロのしっかりとしたタンニンが、肉料理との相性の良さを改めて実感させてくれます。アルコール度数は14%と高めですが、2時間かけてじっくりと楽しみ、心地よい酔い加減でフィニッシュ。
やっぱり高級ワインは、悔しいくらい美味しい。そんな余韻を噛み締めた夜でした。
本日の組み合わせ
庶民のお酒ランク(詳細)
今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定)
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