研究調査&報告

納期約1ヶ月。渾身の福袋、開封の儀

今から約1ヶ月前、例年通りといえばそれまでですが、ブラックフライデーですごい煽りの福袋をみつけました。

通称:うきうき福袋、略して「うき袋」

当研究所でもほぼ毎年利用していたのですが、最近は冒険心をなくし、ヒントありの福袋に逃げていました。

しかし、ヒント福袋は販売時点がサプライズ。購入する前から大満足が約束されている反面、ドキドキ感がないのも事実。

このうき袋は1ヶ月待たせるだけあって、うきうき感を1ヶ月持続させることができました。しかし、逆に言うと「怒りのお気に入りショップから撤退」にも繋がりかねない戦略。超超超お買い得前提でうきうきしながら開封してみました。

5本16500円の赤ワインセット。私が手にとった順番で紹介していきます。

1本目:エラスリス ヴィラ・ドン・マキシミアーノ 2017

参考販売価格:5720円

産地:チリ

インポーター:株式会社ジャルックス

個別で包み紙包装されており、ただならぬ雰囲気を出していました。

「MA」から始まっていたので、「マルゴー」なんて一瞬期待しました。しかし、まさかのチリワイン。なぜ「まさか」と言うと、アペラシオンのネーミングに頼らない選出だからです。フランスの有名村名とかだと美味しくなくても言い訳になるじゃないですか。福袋でチリワインを入れてくるとなると「相当気合入った逸材」でないと一般ワイン愛好家を黙らせることはできないからです。

実はこの「エラスリス 」有名みたいですが、はじめて知った生産者です。

「世界がチリ最高峰と名指しするエラスリス」とされているにも関わらず、恥を忍んではじめて知ったと告白します。ググればググるほど「超有名生産者」らしく、庶民のワインを飲んでる身分としては「最高峰」と縁がないのは致し方ないと開き直ります。

しかも、世界の中で最も優れたカベルネ・ソーヴィニヨンらしいですよ。

このワインは品種がブレンドされているので、世界最高のワインとはまた違うのでしょうが、「逸材」であることは間違いなさそうです。

2本目:スターレーン ヴィンヤード カベルネ ソーヴィニヨン ハッピー キャニオン オブ サンタ バーバラ 2017

参考販売価格:5478円

産地:アメリカ/サンタバーバラ

インポーター:モトックス

「おっ、久々のモトックスさん!」

なぜ久々かというと、モトックスさんのワインはコンプリートしたつもりでいたからです。

所詮、コンプリートと言っても小売2千円以下で売られているレンジが守備範囲。このクラスになってくると全く無知であるのです。値段検索する時に3千円以下とかでクリックするので致し方ないとしておきましょう。このワインも生産者情報読むと相当有名な実力者のようです。モトックスさんの生産者紹介ページは約1万文字の熱量。相当すごいやつですね。

ジュヴレ シャンベルタン ヴィエイユ ヴィーニュ 2018 ドメーヌ トルトショ

参考販売価格:4980円

産地:ブルゴーニュ、ジュヴレ・シャンベルタン

インポーター:重松貿易株式会社

ここまでの流れだと、もうニューワールドの知らない高級ワイン開拓させてください!

なんて願望がでてましたが、ジュヴレ・シャンベルタンって文字が見えてホッとした自分がいました。如何に名前でワイン飲んでるかってことですわね。

とは言え、これまたはじめて知った生産者さん。ブルゴーニュ界隈では有名なのか、自然派界隈では有名なのか、はたまた、ワイン通の間では常識的な生産者なのか。

そういった疑問が出ること自体、福袋にチャレンジすることは意義があると感じています。

普段自分の購入動線には引っかからないワイン、うきうきしますね。

シャトー・コス・ラボリー 2013

参考販売価格:5478円

産地:ボルドー、サンテステフ

インポーター:株式会社ダイセイワールド

正直に言います。こんなワインを待ってました。

もっと正直に言います。「コスラボリか〜(5級かぁ〜、2級ぐらいの入ってると期待してたんやけどなぁ〜)」

要は、格付けワインを期待して今回の福袋を買ったと言っても過言ではありません。

5級かーと内心言っておきながら、3千円で格付けワイン買えるって凄くないですか?

ビンテージは良い印象のない2013な反面、娘のバースデービンテージって事で気分は上がります。

2級でも5級でも旨いものは旨いし、外す時はハズレます。いつ開けるか悩ましいワインですが、名前で納得できるワインってある意味、双方得してますよね。

エディツィオーネ チンクエ アウトークトニNo20(2018) ファルネーゼ 

参考販売価格:4279円

産地:イタリア・アブルッツォ州

インポーター:株式会社稲葉

なんか最後にきましたね。

名前だけじゃない、飲んでみて判断してみろ的なワイン。

個人的には今回5本の中で一番気軽に開けれそうだし、一番美味しいと感じそうな気がします。ポイントはセパージュ。

モンテプルチアーノ33%/プリミティーヴォ30%/サンジョヴェーゼ25%/ネグロアマーロ7%/マルヴァジーア/シラー5%

どんだけ厳密に調合してるんじゃい!って思いません。相当研究して美味しさを調整してますよ。事実、

辛口評価で知られるルカ マローニ「グイダ デイ ヴィニ イタリアーニ」で2005、2006、2007年度版と3年連続で、また2012、2013、2015、2016、2017、2019年度版でも、ファルネーゼが2,500余りもの生産者の中からトップに選出(「ルカ マローニ2019」でも年間最優秀生産者に選出

とあり、外れる予感がしません。

総括

煽っていた文言が正真正銘だったセンスの良い内容。

各ワイン単品でも他店最安値で販売されているにも関わらず、約半額近い割引率の本気度ですよ。

単品合計が約26000円でしたが、気持ち的には3万円ぐらいの満足感はあります。

特に3千円以上のワインはカタログに乗っててもスルーするので、こういった機会は貴重です。各インポーターさんが自信をもって輸入している生産者に出会えるのは勉強になります。

シャンパン福袋は性質上サプライズ要素少なかったですが、何が入ってるかわからない((o(´∀`)o))ワクワク感は、飲む前からエンタメとして楽しめますね。

新年福袋はスルーしますが(多分)、定期的に利用したい福袋です!

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。
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