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フランス/ローヌ地方

ワインリハビリの一本 ― タヴェルという「通好み」な選択肢

シャプティエ タヴェル ロゼ ボールヴォワール

M. Chapoutier Tavel Beaurevoir

参考小売価格:1800円

産地:ローヌ・タヴェル

品種: ローヌブレンド

購入元:アマゾン

インポーター:サッポロビール

ワインYouTuberサミットというお祭りを終え、しばらくは高級ワインの余韻に浸っていたものの、逆にその反動で「手頃なワイン」を手に取る手が重くなってしまうという、贅沢な後遺症に見舞われていました。(ワインYouTuberサミット2025 ~Behind the Scenes~詳細

この2〜3日は、日本酒やウイスキーで気を紛らわせていたものの、やはり自分のフィールドに戻りたくなるもの。リハビリがてら、手に取ったのはローヌ地方の名門シャプティエが手がける、南仏ロゼの銘醸地「タヴェル」の一本。

購入元はAmazon。セールでドヤ顔をキメたものの、どうやら常時タイムセール中のようで、実勢価格はおよそ1,600円前後。とはいえ、シャプティエの名を冠したタヴェルがこの価格で手に入るのは、冷静に考えれば破格だ。

タヴェルといえば、ロゼの中でも特に色が濃く、味わいも骨太。ゆえに、ロゼ=ジュース感覚という先入観で挑むと、面食らうことも多い。今回は「ジュースっぽくなければOK」くらいの、控えめな期待値で開栓。

注いだ瞬間、その色の濃さに「これは濃い系」と身構える。ところが香りは意外にも控えめで、グラスに鼻を突っ込んでようやくいちごのニュアンスがかすかに漂う程度。温度はやや低めの8℃ほどだったため、もう少し香りが開いてくることを期待して、時間をかけて向き合う。

味わいはというと、第一印象は「さくらんぼを種ごとかじったような感覚」。果実の甘酸っぱさとともに、しっかりとした苦味が舌の奥に残る。これは明らかに「分かる人だけ分かればいい」タイプのロゼだ。果実味の豊かさはありつつも、全体としては引っかかりのある、やや硬派な印象。

万人に愛されるワインではない。しかし、こういう一本に対して「うまい」と言えるかどうかは、ある意味でその人がワイン沼にハマれるかどうかの試金石になるようにも思える。

「飲みにくさ」を楽しめるようになってきたら、それはもう立派なワイン愛好家への第一歩なのかもしれない。

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今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

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井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com