レ・パラディス・シノン/Le Paradis CHINON
実勢価格:1330円
産地:フランス/ロワール地方/トゥーレーヌ 地区
品種:カルベネフラン主体
購入元:地元の量販店(リカオー)
杉山明日香先生の書籍、「ワインの授業フランスワイン編」ロワールの項目で先生が、
「シノンといえば赤ワインが美味しいです。」
とおっしゃっていたのが、ずっと気になっていました。
そんな時、酒屋さんの安売りコーナーで瓶に大きく「シノン」と書いてあるボトルを発見。もうこれは買うしかないでしょう。
最上級に高まったテンションから、ステーキの晩に抜栓。
スモーキーな畑の香り。樽よりは、土のニュアンスが強い。ズバリ、好みです。ローストされたナッツも見え隠れする、複雑さは、庶民のワインとは思えないエレガンスな佇まい。
外観は明るめなので、軽そうなイメージがありますが、タンニンがしっかり感じられるやや重厚な味わいです。「やや」と表現した理由としては、酸味が嫌味なく同居していること。そうです、ボルドーとブルゴーニュの良いところを足して割ったイメージです。
奥行きやアフターは流石に淡白ですが、コース料理1万円クラスのグラスワインで出てきても違和感のないクオリティーです。
超有名産地ではないですが、このコストパフォーマンスからすれば、庶民が目指すべきワインの方向性というものが見えた気がしますね。