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・テイスティング日記

安泡にありがちな“炭酸頼み”を超えて──KWVスパークリングの実力

キュヴェ・ブリュット 白

KWV Cuvee Brut

参考小売価格:1400円

産地:南アフリあ

品種: シュナン・ブラン主体

購入元:Amazon

インポーター:国分ワイン

Amazonセールで購入していた「国分ワイン 世界のスパークリングセット」。その最後の1本として残していたのが、今回の南アフリカ産スパークリング。定価は1400円程度。この価格帯における南アフリカの泡は、旧世界の同レンジと比較して満足度が高い印象があり、じっくりと楽しむタイミングをうかがっていた1本です。

使用品種はシュナン・ブラン。あえて言うならば「オルタナティブ・クレマン・ド・ロワール」と形容したくなる味筋ですが、南アに対してその表現はやや無礼かもしれません。
生産者はKWV(ケイ・ダブリュー・ヴィー)。南ア最大規模の協同組合系ワイナリーで、創業は1918年。かつては輸出ワインの多くを支配していた歴史ある存在であり、近年では品質の向上にも力を入れている実力派です。個人的にもKWVの手がける低価格帯ワインは信頼性が高く、シリーズをコンプリートしたのではと思うほど繰り返し楽しんできました。

今回も、蒸し暑さの増すこの季節に合わせて抜栓。泡立ちはきめ細かく上々。香りにはフレッシュな青リンゴ、コンポートしたリンゴに蜂蜜のニュアンスが広がります。
味わいはシュナン・ブランらしさ全開。豊かな果実味と爽快な酸がバランスよく調和し、余韻にはわずかなミネラル感も。安価なスパークリングにありがちな画一的な「炭酸頼み」の飲み口とは一線を画しており、しっかりとワインとしての完成度を感じさせてくれます。

定価購入でも十分に満足できる内容。改めて、南アスパークリングのポテンシャルの高さを再認識する1本となりました。

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本日の組み合わせ

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com