シャトー・オー・ラ・ピエリエール/Château Haut La Pierrière
購入価格:759円
産地:フランス/ボルドー/カスティヨン・コート・ド・ボルドー
品種:80% メルロ、15% カベルネ・フラン、5% カベルネ・ソーヴィニヨン
購入元:地元の酒屋(リカオー)
輸入会社:株式会社ルミノ・ヴィーノ
生産地は、カスティヨン・コート・ド・ボルドーと、ボルドー地方の端っこの地区。大きい範囲の「ボルドー」表記ではなく、地区範囲のAOC表示なため、自然と期待感は高くもてました。
また、ドルドーニュ川右岸地域なので、メルロー主体のまろやかさが予想されます。
メルローは私の好みの品種で、しかもエチケット(ラベル)の漂わす高級感とセンスが凝縮されたデザインは、3千円台で売っていても、思わず買ってしまいそうな雰囲気を漂わせています。
格安ワインの偏見からか、薬品の嫌な匂いが鼻につくので、3日ほど様子を見ながらテイスティングしました。
初日は酸味が強すぎ、えずいてしまい、すぐ便に栓をします。
2日目も変わらず、酸味とタンニンのバランスが悪く、酸っぱさとトゲトゲしさが強調されて飲めたものではありません。
3日目、通常赤ワインは、夜に泡物や白ワインの後に飲むのですが、ベストなテイスティングを実地するため、ランチ前に試飲。
青野菜と腐ったカシスのアロマが、鼻腔に不快感を残し、雑巾を自然乾燥させたようなニュアンスは、好みの枠組みを大きく超えた、酷評すべきワインです。
こんなワインを大々的に宣伝していると、その店の信用度に関わってきます。
飲み頃を挿し差し引いても、こんなワインが、庶民からワインを遠ざけている1番の理由でしょう。
お金がない庶民→安ワイン買う→おすすめ的な宣伝してあるやつが安心→不味い→ワインはやっぱりダメだ。
庶民のワインを研究するにあたり、外れワインを引かないための細心の注意を払っているのですが、今回は、
- お店のイチオシ
- 小規模区画の生産地域
- 自分の好みの品種
- エレガントなボトルデザイン
と一定の条件はクリアしていたので安心しておりましたが、落とし穴は確かにありました。
本日、新たに学んだ、ハズレワインの法則は、
地区表記のAOCで激安価格(千円以下)はあり得ないということ。
そう、安いからには理由があります。そして、その安さの理由が明確でないワインは絶対に買い控えるべきでしょう。
特にボルドーワインは、訳も分からない賞で「金賞」と宣伝されまくっているワインが多いです。総じて危険度が高いですよ。