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アメリカ

ワインの“適温”と“適時”を考える|香りで魅せるカリフォルニア樽ドネ

ボーグルヴィンヤーズ シャルドネ

Bogle Family Vineyards Chardonnay

参考小売価格:2427円

産地:カリフォルニア

品種: シャルドネ

購入元:大人の至高屋(楽天)

インポーター:オルカ・インターナショナル

大人の至高屋さんで購入した福袋の中に、ひときわ目を引くカリフォルニア・シャルドネが入っていました。定価は3千円超。人気ワインとのことで、しばらくセラーで“特別な日に開ける枠”として大事に寝かせていたのですが、セラーの在庫を整理するタイミングで、ふと手に取ってみることに。

ところが開栓前に念のため調べ直してみると、現在の実勢価格は2,200円ほど。思ったよりも手頃だったことが判明し、「これはちょっと寝かせすぎたかな」と、少しばかり肩の力が抜けました。

というのも、どんなに立派なワインセラーがあろうと、個人にとって“在庫”はコストです。以前、電気代と耐用年数から1本あたりの保管コストを算出したところ、およそ月70円。つまり、仮に2,500円のワインが20%オフで買えたとしても、半年以上寝かせれば、定価で買ってすぐ飲んだのと変わらないという計算になります。

──とまあ話が逸れましたが、このワイン、さすがカリフォルニアのシャルドネ。王道ど真ん中の“樽ドネ”スタイルです。

冷蔵庫から出した直後はやや香りが閉じていたものの、温度が上がるにつれてバターやトースト、ナッツのような香ばしさがふわりと広がります。そこにレモンやライムのような柑橘のニュアンスが加わり、クラシックなシャルドネ像をしっかりと描き出してくれます。

口当たりはリッチでまろやか。しっかりとした酸が土台を支えているため、ヴァニラ感が甘ったるくならず、むしろ上品さとして立ち上がってくるのが印象的。口の中でゆっくりと転がせば、水飴のような粘性もあり、価格帯を考えると非常に優秀な一本です。

2千円台でこのクオリティなら、日常用としても申し分なし。シャルドネの教科書的スタイルとして、ブラインドテイスティングや品種のトレーニングにもおすすめできる一本です。

本日の組み合わせ

サーモンテリーヌ

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com