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ゲヴェルツトラミネール再発見:ライチの香りと辛口の切れ味」

ウィリ・ギッセルブレッシュトゥ ゲヴェルツトラミネール

WILLY GISSELBRECHT Gewürztraminer 

参考小売価格:1800円

産地:アルザス

品種: ゲヴェルツトラミネール

購入元:ボックスワインのお手軽ワイン館(楽天)

インポーター:重松貿易

先月に続き、アルザスやドイツのワインを探究しています。今回取り上げるのは、楽天で購入したアルザスワインセットの一本、ゲヴェルツトラミネールです。

一見すると呪文のような響きを持つブドウ品種。ワイン愛好家の間では「ゲヴェルツ」や「ゲベ」と略されることもありますが、語源はドイツ語で「スパイス(Gewürz)」を意味します。名前からは胡椒やクローブのような刺激を連想しますが、実際のテイスティングで最も強く表れるのはライチの香り。むしろ、このライチのニュアンスを捉えられるかどうかが、この品種を識別する大きなポイントといえるでしょう。

もっとも、すべてのゲヴェルツトラミネールが教科書通りライチに感じられるわけではなく、過度な先入観は危険。香りの先にある多様性こそが、ワインの奥深さです。

テイスティングノート

グラスに注ぐと色調は淡いイエロー。際立った色の特徴はないものの、液体の艶やかさに密度を感じます。

香りはやはりライチ。そう思いながら嗅ぐせいでライチに寄せているのかと一瞬疑いながらも、口に含めば確かにライチが広がります。

味わいは濃厚でコクがあり、舌に絡みつくような甘やかさをまといながらも、最後にはしっかりと辛口の切れ味が走る。甘味と辛味の共存が、飲み手に心地よい緊張感を与えてくれます。

生産者と総評

この一本は、アルザスの名門 ウィリ・ギッセルブレッシュトゥ(Willy Gisselbrecht) のワインセットの最後を飾る5本目でした。その中でも最も完成度が高く、品種の個性と造り手の力量を強く感じさせる仕上がり。

ゲヴェルツトラミネールはペアリングの難易度が高いため、積極的に選ぶ機会は少なめですが、久々に飲むとやはり魅力的。改めて「ゲヴェルツも悪くない」と思わせてくれる一本でした。

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com