ザ ドローヴァー カベルネソーヴィニヨン
The Drover Cabernet Sauvignon
参考小売価格:2200円
産地:オーストラリア
品種: カベルネ・ソーヴィニヨン
購入元:ヴィヴァヴィーノ(楽天)
インポーター:ドウシシャ
3月の楽天スーパーセールで手に入れた、ワイン館ヴィヴァヴィーノさんの“見えてる福袋”に含まれていた一本。しばらくセラーの奥で静かに眠っていたのは、インポーターがドウシシャさんという点に加え、春の陽気に誘われるまま、濃い赤ワインへの欲求が遠のいていたことが理由でした。
そんな折、スーパーで偶然出会った“割引シール付きの牛肉”と“半額のパン・ド・カンパーニュ”。この二つの存在が、眠れるワインを起こす絶好のタイミングとなりました。やはりワインも、料理という名の相棒がいればこそ、その真価が引き出されるものです。
グラスに注ぐと、色調は明るく透過性がありつつも、グラスの内側をしっかりと伝う粘性が感じられます。ところが、第一印象の香りには面食らいました。なにやら魚介系の生臭さ。まさかのブショネかと緊張が走りましたが、どうやら前日使ったグラスの洗い残しが原因だったようです。グラスを変えて再度香りを取ると、そこには一転して清涼感のあるミントやハーブのアロマが広がり、カベルネ・ソーヴィニヨンらしい端正な表情が見えてきました。
味わいはミディアムボディ。しっかりとした酸がありながらも、過度に主張せず、食中酒としてのバランスに優れています。牛肉の脂とパンの酸味を程よく引き締めながら、ワイン自体は控えめに寄り添ってくれる印象。定価2000円という価格を思えば、ギリギリ合格ライン。ただし、料理の支えがあってこそのパフォーマンスだったと言えるでしょう。
“ワイン単体で主役を張るタイプではないが、名脇役としての存在感は確か”——そんな一本でした。
本日の組み合わせ
庶民のお酒ランク(詳細)
今回のワインは:Cランク (24年3月より基準改定)
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