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出張報告

第2回たいが会〜ラングドック縛り〜

隔月に一度行われる「たいが会」とは、地元高知のワイン猛者が集い、テーマに沿ったワインで、ブラインド能力とワイン選出センスを高める会です。

第一回は全員が泥酔状態で、収集が付かなくなったこともあり、新たに四国シニアソムリエ界の重鎮をお招きし、会の空気を引き締めていただきました。

今回のテーマは「南フランスのラングドック地方」

ワイン生産量は同国で有名なボルドー地方の2倍(2016年関税総局調べ)あるにもかかわらず、日の目を見ることが少ないところに、ワイン好きとして不遇感を抱きます。

主な理由は、ボルドーが貴族(お金持ち)の飲み物ならば、ラングドックは庶民(低所得者層)的な印象があるからでしょう。実際に造っているワインも、格付け落ちの安価な物が多く、あながち間違っていない印象なのですが、ここは「庶民のワイン研究所」そんな地域、深堀したくなるんですよね。

今回の勝負内容

  • 品種のセパージュ(品種比率)当て
  • アペラシオン(コミューン)(村名)当て
  • ヴィンテージ当て

それでは、会で飲まれたワインたちを紹介していきます。

シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ クレマン・ド・リムー

参考価格:2480円

産地(AOC):Cremant de Limoux

品種: シャルドネ種60%、シュナン・ブラン種30%、モーザック種5%、ピノ・ノワール種5% 

インポーター:株式会社フィラディス

1本目はスパークリングで担当は私。もちろん、テイスティング済みのワイン。ラングドックでAOC認定されているスパークリングワイン自体が少ないので、定番といえば定番の「クレマン・ド・リムー」。シャンパン製法で造られた質の高い味わいで、本家シャンパーニュより安価なのがアドバンテージです。

すなわち、産地や品種を当てられるリスクより、ワインの完成度を味わってもらいたい気持ちが上まったということです。

結果は、全員アペラシオン(産地)正解。メイン品種も全員正解。そして製法まで全員正解。補助品種で意見は別れたものの、さすがは資格所有者。

そんな猛者たちの味覚で、肝心の味わいも上々の評価だったのは、皆さんにもオススメできるところ。

クロ・ロマン フィディアス 2014

参考価格:

産地(AOC):コトー・デュ・ラングドック

品種: グルナッシュノワール50% シラー50%

インポーター:Diony ディオニー株式会社

ジョージアワインマニアのプレゼンワイン。

グルナッシュを当てたのが2名で、その他ヴィンテージ、アペラシオンとシラー種を見抜いた人はゼロ。

個人的にもシラー感はゼロに等しく、かなり滑らかな口当たりに上質メルロと予想しておりました。

中には安っぽさを感じた人もいるので、その辺りは普段接している価格帯の違いが、はっきり出たといったところか。

シャトー・ド・ラ・スジョール マルペール 2014

参考価格:5000円前後

産地(AOC):マルペール

品種: カベルネ・フラン.メルロ.マルベック

インポーター:株式会社ファインズ

シニアソムリエセレクトの1本。この会の為に、何本ものラングドックワインを試飲し、最後は同銘柄のビンテージ違いまで比べての選出したとの事だったのですが、そんな苦労もうなずける格別の味わいです。

産地のマルペールはほとんどが国内消費されているらしいので(ウキペディア調べ)、日本に入って来ている物自体が希少とのこと。

私は飲んだ瞬間にマルゴー村(あまり飲んだことないけど)のイメージが湧いてきましたが、他メンバーの予想は概ねラングドックブレンド(グルナッシュ、シラー、カリリャン、ムールヴェードル)。

しかし、全員の感想として共通していたのは、高ワインと理解できるエレガントさ。

産地予想は全員が外し、各々が違う小区画コミューンで答えてた為、ラングドック地方の難しさが浮き彫りになったところ。

ドメーヌ・ド・ラ・ガランス キュヴェ 風 (KAZE) シャルドネ 2018

参考価格:2000円前後

産地(AOC):なし

品種: シャルドネ

インポーター:ディオニー株式会社

この日唯一の白ワイン。全員がラングドックの有名な「ピクプールドピネ」を待ち構えていた雰囲気の中、まさかの格付け落ち「自然派シャルドネ」

私を含め、ピクプールドピネ予想が3人、ヴィオニエ予想が二人と意見が別れ、どちら陣営も自信ありげでややドヤってましたが、答えを聞いて全員が唖然。

シャルドネ、、、、嘘やろ、、、、。

しかもラベルには漢字で「風」なんて描いちゃってるからインパクト大。

この日のMVPワインです。

アンヌ・グロ エ ジャンーポール・トロ
ラ・サンコント・サンコント
2016

参考価格:2500円ぐらい

産地(AOC):なし

品種: グルナッシュ40%、シラー35%、カリニャン25%

インポーター:モトックス

Twitterワイン界隈の人気インポーター「モトックス」さんワイン。

全員が共通してグルナッシュをセパージュに入れていたことから「THEラングドックな味わい」と位置付けても良いでしょう。

その他の品種はシラー派3人とメルロ派2名で別れましたが、個人的にローヌに近いスパイシーな味わいだったので、結構自信ありましたよ。

ちなみにこのワインの上級キュヴェは小区画コミューンのミネルボア。ブルゴーニュの有名生産者×安心のモトックスさんワインってフィルターが、購買意欲をそそります。

シャトー ダングレス / ラ クラープ クラシック ルージュ 2016

参考価格:1800円ぐらい

産地(AOC):ラ・クラープ

品種: シラー40%、グルナッシュ40%、ムルヴェードル20%

インポーター:株式会社アルカン

最後のワインで、全員が程よく酔っていましたが、産地当て1名、セパージュ全当て1名(わたくし)と健闘。

他の回答を振り返ると、ボルドーブレンド予想が1名いただけで基本的な捉え方、方向性といった意味では同じような感想。しかし、この一人だけボルドーブレンドと答えた人、実はシニアソムリエさんで、元ラフィット・ロートシルトの醸造家とずばり正解させてるんですよね。

品種で味を追ってるのではなく、造り方でメモリしているのは尊敬を通り越して、摩訶不思議な世界。

まとめ的なこと。

今回の品種、産地、ヴィンテージ当て勝負の勝者はもちろんシニアソムリエさん。

しかし、同率首位でジョージアワインマニアが健闘しました。ジョージアワインマニアだけあって、ブルゴーニュやボルドー興味なしの方ですが、今回はきっちりラングドックの予習をしてきており、努力が身を結んだ結果となった次第です。

そして奇妙なのが、二人の回答に似た傾向があるという事。プレゼン順番もランダムさせていたので、味覚感じ方やタイプが人によって決まってるのではという疑問が湧いてきました。それについては今後注視していきたいところです。

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ Grape Japan 合同会社 CEO 国際大学IPU国際総合学部国際環境学科を卒業後、廃棄物の再資源化を目指す企業へ入社。10年ほど業界に 関わる仕事をする傍ら、リユース事業へ着目し独立。シリアルアントレプレナーへのあこがれで事業を仕組み化し売却。 誰も思いつかなかった仕事を生み出すことをモットーに、現在はワイン消費家として事業を展開。ソムリエやワインエキスパート合格をサポートするワイン塾の経営や、ワイン好きな地方従事者向けのウェブコミュニティを運営。 自身がプロデュースするポッドキャスト番組「ワインの授業」はカテゴリーランキング最高2位を記録。万人受け頑固拒否の尖った内容で、業界に風穴を開ける。 自身が陥ったアルコール依存や精神疾患の体験を基に、巧みなSNS戦略で「教育」「社会福祉」「起業支援」を軸に活動中。