ラビット リースリング ゼクト ブリュット / シュロス・アラス
Rabbit Brut Riesling Sekt Schloss Arras
参考小売価格:1760円
産地:モーゼル
品種: リースリング
購入元:ヘレンベルガー・ホーフ
インポーター:ヘレンベルガー・ホーフ
先月中頃に購入していたヘレンベルガー・ホーフのドイツワインたちは、どれも個性派揃いで、高価なボトルほど開けるタイミングを慎重に見極めているうちに、最近は消費スピードが著しく落ちてしまいました。そんな中、比較的気軽に手を伸ばせるアンダー2000円の一本を久々に抜栓しました。
スパークリングワインは小瓶に詰め替えて保存できないため、自宅で開けるのは実に久しぶり。モーゼルのリースリングといえば、ドイツを代表する白ですが、「リースリングのスパークリング」がどんな味わいだったかは正直記憶に残っていません。この一本をきっかけに、自分の中で“ドイツ泡”の基準を作ってみようと思いました。
グラスに注ぐと、ガス圧はやや強め。ただし、口中での泡の持続はそれほど長くなく、タンク内二次発酵(シャルマ方式)で造られている印象を受けます。とはいえ、はちみつを思わせる濃厚な果実味と、意外なほどの余韻。二千円以下という価格を考えれば、十分に高品質なスパークリングといえる仕上がりです。
香りにリースリング特有の個性は控えめですが、味わいは切れのある辛口で、炭酸が抜けた後でも“白ワインとして”楽しめる構成力があります。温度によって印象が変わり、冷蔵庫でしっかり冷やせば甘みが引き締まり、どんなシーンにも対応できる万能型の一本です。