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アメリカ

ジンファンデルの意外な掘り出し物──ローカルスーパーのワゴンから

ロングバーン ジンファンデル フィオール ディ ソール

Long Barn Cabernet Zinfandel

参考小売価格:2200円

産地:カリフォルニア

品種: ジンファンデル

購入元:ローカルスーパー

インポーター:マルカイコーポレーション

日々の晩酌用ワインを探して、近所のローカルスーパーをパトロールしていたときのこと。ふと目に入ったワゴンセールの片隅で、ひっそりと置かれていた一本のカリフォルニア産ジンファンデル。ラベルがちょっと色褪せていたのが逆に気になり、価格も見ずにカゴへイン。帰宅して確認すると、定価でも2,000円ほどのカジュアルレンジのようでした。


ジンファンデルは“安さ”とどう向き合うべきか?

正直、ジンファンデルには苦手意識があるかもしれません。特に安価なものになると、ジャムのような甘さと過剰な濃さが前面に出て、飲み疲れることも少なくありません。翌日の頭痛まで予感させるあのアルコール感……。

ただし、価格帯が少し上がってくると、同じ“甘さ”でも表情が変わってきます。糖度由来のふくよかさがありながらも、酸味やタンニンが輪郭を与えてくれる──そんなバランスを期待して、今回の一本を抜栓しました。


テイスティングメモ:甘さと骨格の共演

まず驚いたのはグラスの内側にゆっくりと垂れる粘性の高さ。これは相当アルコールがあるな、とラベルを見ると13.9%。見た目通りですが、飲んでみるとアルコール感が浮いていない。意外にもバランスが取れていて、酸が仕事をしている印象です。

第一印象は「うわ、濃い……甘っ!」でしたが、数口飲むうちにタンニンの存在感がじわじわと現れてくる。これはなかなか面白い変化です。

合わせたのは激辛麻婆豆腐。これがまた秀逸なペアリングで、辛さをワインの甘味がコーティングするような構造に。辛さが丸まり、むしろ旨味の層が深まる感覚すらありました。ジンファンデル、見直しました。


注意点:飲み方にはひと工夫を

とはいえ、誰にでもどんなシーンでも勧められるタイプではありません。アルコール度数の高さゆえ、いつものペースで1本空けると翌日に影響が出そうです。休日の夜、食事にしっかり寄り添わせるなど、シーンを選んでじっくり向き合いたいワインでした。

本日の組み合わせ

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

 

 

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com