ショイレーベ・カビネット 2021 クルーガー・ルンプ
Kruger Rumpf Scheurebe Kabinett
参考小売価格:4400円税別
産地:ドイツ
品種: ショイレーベ
購入元:山野社長直連絡
インポーター:ヘレンベルガー・ホーフ
アルザス地方のワインを集中的に飲んできた流れで、いよいよ隣国ドイツへと視線を移しました。今回選んだのは、日本におけるドイツワイン輸入の最大手のひとつ、ヘレンベルガー・ホーフ。代表の山野さんは「ドイツワイン王子」を自称し、日本国内での普及に情熱を注いでいる方です。ワインYouTuberサミットでご縁をいただき、その姿勢に強く共感しました。
今まで千円前後のデイリーワインを楽しんでいる私にとって、今回の一本は冷蔵庫に眠らせておくのも緊張する5千円超え。価格の壁を前に、まずは手持ちの資料をめくり、ドイツワインの基礎を改めて整理しました。その上でグラスを手に取ると、学び直しの解像度が確かに味わいを深めてくれることを実感します。
色調は淡いグリーンを帯びたレモンイエロー。注いだ瞬間から香りが立ち上がり、白桃やマスカット、ハーブ、さらにレモンやライムといった爽やかな要素がリースリングらしさを漂わせます。しかし、口に含んだ瞬間にその印象は一変しました。
蜂蜜レモンを思わせる骨格に、綿菓子やオロナミンCを連想させるニュアンスが折り重なり、酸と甘味が緻密な均衡を保つ。「鳥肌が立つほどの美味しさ」という表現が大げさでなく思えるほど、未体験の感覚に心が震えます。
余韻まで強烈な個性を放つため、料理とのペアリングを想像するのが難しいほど。ただ「何と合わせるか」ではなく、ワインそのものを純粋に楽しみたいと思わせてくれる、稀有な一本でした。
ヘレンベルガー・ホーフからの最初の出会いがこのクオリティ。次なるボトルへの期待は高まるばかりです。
庶民のお酒ランク(詳細)
今回のワインは:Aランク (24年3月より基準改定)
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