3,000円の“黒ワイン”は裏切るか、唸らせるか

グロリアス セレクション マルベック 

Glorius Selection Malbec Graffigna

参考小売価格：3278円

産地：アルゼンチン

品種： マルベック

購入元：多分セラー専科（楽天）

インポーター：株式会社都光

楽天スーパーセールで購入した“鬼コスパ福袋”から、まさかの定価３千円超えのマルベックが登場。

個人的に、３千円以下の赤ワイン用ぶどう品種の中で、マルベックはぶっちぎりでコスパがいいと思ってるんですが――今回はそのマルベックが３千円を超えてくるということで、期待値はかなり高め。

しかも最近は赤ワインからちょっと離れていたので、「ちゃんとした赤ワインが飲みたい！」という気持ちも手伝って、この１本を登板させました。

グラスに注いでみると、色調はマルベックにしては意外と淡め。透け感もあり、グラスを回しても液体はサラッと軽やか。ラベルを見るとアルコール度数は13.5％とまずまずですが、力強さよりは繊細さを感じます。

ただ、香りはかなりリッチ。グラスに鼻を近づけなくても漂ってくる芳香。バニラやスパイス、スミレに黒系果実と、思わず深呼吸したくなる香りです。

一口目は、やや渋くて酸味が立ちます。ただ、それが単なる若さや粗さではなく、「あ、これ高いやつの味だ」と思わせる片鱗を感じるから不思議。なんといっても、味わいに奥行きがあるんです。単調じゃない。飲み進めるほどに表情が変わる。

特筆すべきは、タンニンの存在感。しっかりあります。でも、この日は豆腐ハンバーグ、アボカド、白カビチーズのアソートと合わせたところ、ワインの角が見事に取れて、うなるほど美味しくなりました。まさに格上げ。食事とのペアリングで、ポテンシャルが花開くタイプです。

正直「マルベックらしさ」はあまり感じませんでした。が、普段飲んでいるのが千円前後のマルベックだと思えば、これこそが“本来のマルベック”なのかもしれません。

本日の組み合わせ

久々に飲む赤ワインは外したくなかったので高級マルベックを選択。デミグラス豆腐ハンバーグとの相性も抜群です。#庶民の晩酌 pic.twitter.com/wf35yCTYeh

— 庶民のワイン研究所・庶民の晩酌・庶民のワインガイド (@shomin_wine) April 16, 2025

庶民のお酒ランク（詳細）

今回のワインは：Cランク （24年３月より基準改定）

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