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フランス/アルザス地方

アルザスのピノ・ブランに挑む——日常に寄り添う“ピノの白”

ウィリ・ギッセルブレッシュトゥ ピノ・ブラン

WILLY GISSELBRECHT PINOT BLANC

参考小売価格:1800円

産地:アルザス

品種: ピノ・ブラン

購入元:ボックスワインのお手軽ワイン館(楽天)

インポーター:重松貿易

8月後半から9月にかけては、アルザスやドイツのワインを集中的に味わっていく予定です。その第一歩として選んだのが、ピノ・ブラン。

とはいえ、日本ではあまり馴染みのない品種ですよね。アルザスでは日常的に飲まれるスタンダードな白ワインとされていますが、日本の市場ではほとんど見かけません。特に、セールワインやセット購入を中心にしていると、まず巡り合う機会がないでしょう。

しかし、ピノ・ブランの出自を辿ればその面白さが見えてきます。ピノ・ノワールの突然変異によって生まれたとされ、「ピノのブラン(白)」という名が示す通り、赤ワイン愛好家にも親しみやすい要素を秘めているのです。

今回取り上げるのは「お手軽ワイン館」さんのアルザスセットからの1本。価格は千円台後半と、デイリーワインの範疇にぎりぎり収まる水準。日常に取り入れつつも、丁寧に味わいたい1本です。

グラスに注ぐと、緑がかった澄んだイエロー。香りは白桃にレモンの皮、メロンのニュアンスに加え、ほんのりとしたミネラルを思わせる貝殻の印象。

口に含むと、意外にも苦味が立ち上がり、酸とともに骨格を作っています。例えるなら、ポカリスエットを思わせるミネラル感と清涼感がありつつ、苦味がワイン全体を引き締める構成。

1本で「これがピノ・ブランの典型だ」と言い切るのは難しいですが、ブルゴーニュやロワールの白の“曲者”な要素を少しずつ受け継いだような個性が見えてきます。


生産者の背景

このワインを造るのは、936年に創業されたアルザス地方の歴史ある家族経営ワイナリー。拠点はダンバッハ・ラ・ヴィルにあり、同地で最も品質が高いとされる17haの畑を所有しています。

アルザスワインやクレマンに加え、グラン・クリュ・フランクシュタインやグラン・クリュ・ミュンヒベルクといった銘醸畑のワインも手掛けており、3世代にわたり受け継がれてきた高品質な造りで、世界中のワイン愛好家から信頼を集めています。

「飲みやすい白」というイメージに収まりきらない、どこかクセのある表情を見せてくれる今回のピノ・ブラン。

日常的に楽しまれるアルザスの定番品種でありながら、日本ではまだまだ知られていないポジションにあるからこそ、今後じっくりと向き合う価値があると感じました。

次回以降も、アルザスやドイツの品種を少しずつ掘り下げながら紹介していこうと思います。

庶民のお酒ランク(詳細

今回のワインは:Bランク (24年3月より基準改定

ABOUT ME
井原大賀
1984年 高知生まれ ワイン系YouTuber。日本初のPodcastワイン番組をプロデュース。令和以降アマゾンで日本一読まれているワイン電子書籍の著者。年間40万ml以上ワインを飲む本物のワインガチ勢が語る再現性の高いワインライフ。お仕事のお依頼、コラボ、PR案件お待ちしております! info@grapejapan.com