ワインエキスパート は筆記試験で試されるワインの知識だけではありません。
一次試験の後に待ち構えるのは、テイスティングの技量が試される二次試験。とても難易度が高いとされており、まぐれで受かるような代物ではないでしょう。
一次試験も未だ受かっていませんが、知識の詰め込みばかりでも息苦しくなるので、積極的にテイスティング会へで向かうことにした次第です。
今回お邪魔させていただいたのは、
パロレ・エ・ムジーク (paroles et musique)
高知県のシニア・ソムリエのオーナー様が運営されている、本格的ワインバーです。県内の紳士、淑女が集う知る人ぞ知るお店では、定期的に勉強会が開催されていました。
庶民が通うには敷居が高そうな店構えですが、一人飛び込みで入っても、暖かく受け入れて頂いたので、ホッとした次第です。
勉強会の流れは、ブラインドで飲み、参加者がコメントしあって産地や品種の仮説を立てていきます。オーナーから小出しされるヒントを元に当てていくのですが、普段格安ワインしか飲んでいない庶民としては、すべてのワインに圧倒的な存在感を示され、気後れしてしまいます。
しかし、自分一人では買えないような貴族のワインボトル達を、グラスで数種類テイスティングできるのは、とてもリーズナブルで貴重な体験だと言えます。また、普段格安ワインしか飲んでいないからこそ、味わえる感動があるのも一つのアドバンテージ。それはまさに、庶民の役得とも受け取れるので、多少の出費も厭わない事にしよう。と自分に言い聞かせてます。
今回出題していただいた、ワインの銘柄や産地は、全く想像も推測もできないほどの未知の領域でした。これが実際のテストで当たり前のように行われるとなると、結果は今から見えていると言っても過言ではないです。
そんな敷居が高いワインエキスパート の資格ですが、参入障壁が高い分、とっても貴重なライセンスとも言えますね。
そして会の終盤、この日は、ご誕生日の方がいらっしゃったので、超ウルトラ高級な古酒を飲ませていただきました。
もうコルクの香りから、絶句(*´∇`*)
まるで、一杯のグラスに、フランス料理のフルコースを詰め込んだかのような味わいが、そこに存在しておりました。
次の日まで余韻が残る麻薬のようなワインなので、
「あぁ、庶民では本当の意味でのワインを楽しめないのか、、、」
と心が揺らいだ次第です。
追伸
テイスティング会は、参加されている全員に純粋なワイン愛が感じられ、とても居心地のよい空間です。他の趣味や娯楽の集いとは一線を画しており、ワインを本当に嗜まれている人達は、圧倒的な人間偏差値の高さを伺えました。しかし、在り来たりなワイン会やワインパーティーには、ビジネス目的の似非ワインラヴァーも隠れているので、注意が必要ですよ。