第三回目のたいが会は「日本ワイン」がテーマということで、居酒屋(日本食)で開催。
県内外からも評価が高い「かもん亭」さんの料理なので、否が応でもペアリングを意識します。
かもん亭
〒780-0822 高知県高知市はりまや町2丁目3−13 088-885-0855
大体満席の印象なので、予約必須ですよ。
※今回は特別に無理をお願いして持ち込みワインさせてもらいました※
乾杯ワイン:アヤラ ブラン ド ブラン 2013
参考価格:8800円ぐらい
産地(AOC):フランス/シャンパーニュ/ル・メニル・シュール・オジェ、クラマン、シュイィ(特級畑)
品種: シャルドネ
インポーター:株式会社アルカン
男気溢れる提供乾杯ワインをもちろんブラインドで。
ミレジメ(ヴィンテージ)シャンパーニュなんて高泡を飲んだ記憶ないのですが、このワインは熟成感よりスッキリした味わい。
シャンパーニュかと身構えてブラインドしていましたが、自分の中に持っているシャンパーニュ象とかけ離れていたので、イタリアのフランチャコルタあたりと推測するも大恥。
後出しジャンケンみたいで嫌ですが、ブランドブラン(シャルドネ100%)っぽいなぁーって思ってたんですよね。笑
1本目:サントリー 塩尻ワイナリー 塩尻メルロ ロゼ 2018
参考価格:2000円ぐらい
産地(AOC):長野/塩尻
品種: メルロ
製造元/塩尻ワイナリー
私の持ち込みワイン。日本ワインを何本か買って選別したかったのですが、日本ワインは総じて高く、各販売店さんの送料無料ハードルも高く買いにくかったりします。
そんな時に活躍してくれるのがアマゾンプライム。もちろんポイント購入。
自分的には旨旨ワインで、カツオのたたきにも高相性。
メンバーは品種全外しだったので、メルロっぽさは掴みにくいかもしれません。
2本目:勝沼醸造 アルガブランカ ヴィニャル イセハラ 2014
参考価格:6000円ぐらい
産地(AOC):山梨/イセハラ(畑)
品種: 甲州
製造元:勝沼酒造
持ち込みルール小売3千円以下で念を推してましたが、香りの時点でルール違反がわかりました。笑
低価格帯ではありえないぐらい「エレガンス」で奥行きのあるアロマは、貴族民もご納得のクオリティ。
高ワインと分かった時点で、甲州の最高峰と判別できましたが、初めて味わう「別次元甲州」は一度体験してしまうと「甲州」の概念が変わってしまうでしょう。
3本目:アルガブランカ ピッパ
参考価格:4400円ぐらい
産地(AOC):山梨
品種: 甲州
製造元:勝沼酒造
ルール違反2号ワインを持ってきたのは、当研究所のポッドキャストでおなじみ「遠山ソムリエ」。
樽熟のニュアンスが強く感じたのでシャルドネっぽかったのですが、後味のピリリとしたすっきり感が甲州だと理解できました。
ただし、価格3千円以上のルール違反て分かったからこそ導き出した答えなのですが、3千円以下と言われればシャルドネって答えてしまいそうなぐらい樽熟シャルドネっぽいです。
2本目のイセハラとは同じ勝沼の甲州ですが、爽やか系と濃厚系でうまく棲み分けができていました。
打ち合わせなしで、この2本(しかもルール違反)の飲み比べができたことは、今回のワイン会で一番の収穫といっても過言ではありません。ルール違反最高です。
4本目:ソヴァジョーヌ・サヴルーズ 2019
参考価格:2000円ぐらい?
産地(AOC):香川大学農学部研究開発
品種: 香大農R-1
製造元:さぬきワイナリー
四国在住ですが、初めて聞く超マイナー香川県のワイン。
産学官連携によって生まれた大学オリジナルワインのようで、品種名も「香大農R-1」と何て読むのか悩むレベルのマニアックワイン。
ソヴァジョーヌ・サヴルーズとは、芳しき野生の乙女って意味らしいのですが、それが何語なのかも理解しがたい言語。
もちろん全員が品種外しですが、全員が全員違う品種で答えたので、味わいも謎と言うことは安易に想像していただけるはずです。
5本目:農民ロッソ 2018
参考価格:1900円ぐらい
産地(AOC):栃木
品種: カベルネ・ソーヴィニヨン、マスカット・ベーリーA、メルロ、ブラック・クイーン、富士の夢、その他
製造元:ココ・ファーム・ワイナリー
マスカットベリーAの味わいだけど、ボルドーの雰囲気も持ち合わせている。ブレンド品種だとヒントをもらえたからこそ導き出せた答えですが、ノーヒントだと、ボルドーっぽいなんて言えてないかも。
そんな変わり種も持ち込んでくれたのは、ポッドキャストでおなじみ、自然派ワイン愛飲家「池本先生」。
マイナーワインの印象でしたが、検索件数高かったので、案外有名どころかも。
ワンモア:コトー・デュ・ラングドック プエッシュ・ノーブル・ブラン 2016
参考価格:3200円
産地(AOC):フランス/ラングドック
品種: ローヌブレンド(ヴィオニエ、グルナッシュブラン、ヴェルメンティーノ)
インポーター:エノテカ
前回のラングドック会を病欠していた遠山ソムリエが律儀に持ってきてくれたおまけの1本。
ローヌ地方で有名な生産者ギガルと双璧をなす生産者「ルネ・ロスタン」。恥ずかしながら初めて知った生産者ですが、最高峰と言われている理由は、飲んだ瞬間に納得できます。
ローヌの白ワインが苦手な人にあえてお勧めしたいローヌブレンド白ワイン。親しみやすい大衆テイストですよ。
まとめ的なこと
ワイン初心者にとって、日本ワインの定義があまり認知されていないのが原因で、スーパーに並んでいる「デカデカ日本語ラベルの凝縮輸入葡萄ワイン」で地雷踏んだ人も少なくないはず。
そんなトラウマや、比較的割高といった印象から親しみにくい「日本ワイン」ですが、買いやすさ(流通量)さえ改善できれば積極購入するのになと思う次第です。
最後に
普段約束を破られたり、嘘をつかれると気分よくないのですが、持ち込みワインのルール違反(上限価格無視で高ワイン持ってくる行為)は大歓迎しちゃうのでした。