百花 ヤマソーヴィニヨン
参考小売価格:3300円
産地:広島
品種: ヤマソーヴィニヨン
購入元:日本ワインにしよう
製造:せらワイナリー
「今日はどうしても牛肉が食べたい」──そんな欲求に導かれて、久しぶりに赤ワインを開けることにしました。振り返ると、赤ワインを飲むのは実に1か月ぶり。これほど長く赤から離れていたのは、記憶をたどれば6年ぶりかもしれません。
かつて「赤と白、どちらが好き?」と問われれば、「シーンによるよ」と答えていた私ですが、今では迷わず白ワイン派。暑さが厳しい季節という要素もありますが、赤ワインは白に比べて食事との相性がやや限定的。さらに年齢を重ねるにつれ、濃厚な味わいを欲さなくなるというのも正直なところです。
テーマワイン紹介
今回のワインは「日本ワインにしよう!」の8月サブスクで届いた、広島県・せらワイナリーの ヤマソーヴィニヨン。
山葡萄とカベルネ・ソーヴィニヨンを交配して生まれた日本独自の品種で、私自身、飲むのはおそらく初めてです。
テイスティングノート
グラスに注ぐと、まず目を引くのは 透過性のある色調。軽やかさを予感させます。
香りはぶどう由来の酸味、華やかな香水のようなフローラルさ──バラを思わせるニュアンスが前面に現れ、奥にはほんのり獣肉やジビエを想起させる野性的な要素も。
口に含むと、 酸味主体の味わいにしっかりとしたタンニン が寄り添います。軽やかでありながら、食事とともに楽しむには十分な骨格を備えており、食中酒としての完成度は高いと言えるでしょう。
まとめと考察
ただし、この個性は一筋縄ではいきません。ヨーロッパワインに慣れた舌には「少し違和感」が走るかもしれません。しかし、ワインを“個性”として受け止め、楽しめる段階にある人にとっては間違いなく魅力的。
「なるほど、これが日本ワインの面白さか」と感じさせる独特の風合いがあり、和食との相性も大いに期待できる一本です。
日本ワインにしよう https://jpapnwine-project.com